喪中につき年末年始のご挨拶失礼させていただきます
去る10月22日 祖母シゲが永眠いたしました
ここに本年中賜りましたご厚情を深謝申し上げ
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
10.08.2010
昔 散歩の途中で見つけた、大きな木の生えた場所があります。
そこには芝生があります。
鉄の棒で囲まれています。
団地の間に挟まれたその場所はとりわけ誰の目にも止まりません。
その場所は足を踏み入れるといつもくるくると風がまわっています。
吹いているというより、鉄の棒の外側へ出ないようにくるくると、まわっています。
いつも耳元に音楽を聞きながら
風と大きな木に会いに行きました。
いつの日か芝生は毛並みの良いじゅうたんのように見えました。
背の低い椿の木はテーブルのように見えました。
そのテーブルの下にトランプが落ちていました。
そこにいると落ち着きます。
話しかけるように葉が私へ落ちてきます。
そのとき私は見ました。
木の上に無数の鳥が細い枝にとまり
椿の花は地面一面に花を落として、まるで地面から花が咲いている光景を。
そこには隠れている一人の女の子がいました。
それが始めて作った「頭の中」という、コラージュです。